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出向

2015年04月06日

出向 | どのような位置づけの命令であるかは文脈で判断する必要があります

出向とは、ある従業員さんが元の会社の従業員でありながら、別の会社の指揮命令系統に入り、そちらで勤務することを指す言葉です。

元の会社の従業員のままで(籍が残る)、別の会社の指揮命令系統に入る(上司や部下は別の会社の人)といったモノです。

例えば、田中さんが埼玉県にあるパンの商品を企画するA社で会社で製品の企画をしていたとします。この時、田中さんが別会社であるB社の野田工場(千葉県)に、技術担当として赴任したとします。

あくまで田中さんはパンの商品を企画するA社の従業員ですが、実際の仕事はB社のパン製造工場で工場長の指揮命令に従って行うといったモノになります。

この場合、所属はA社のまま、B社で働くといった形になりますよね?こういった状態を指して出向すると呼ぶのです。

このように、出向とは別の会社の指揮命令系統で勤務するといっただけの事なので、ネガティブなイメージが有るかもしれませんが、別に出向という言葉自体にネガティブな意味合いはありません。

これに対し、A社内で商品企画部から製造部である工場に移るのは配置転換と呼ばれます。
  • どのような出向であっても認められるわけではない
とはいえ、「キミは子会社に出向だよ!」などと言われると、なんだか左遷みたいなイメージがあり、若干ではありますがネガティブなイメージが出てきます。

さらに、元の会社に籍があるとはいえ元の会社の指揮命令系統に戻れるかどうかの保証はなく、いわゆる片道切符(行ったっきりで戻れない)である可能性もあります。

そのため、出向命令は人事権の行使であるとされているものの、それを濫用することは許されないとされています。具体的には、業務上の必然性がないにもかかわらず本人にとって不利益な場所に出向させるといった事はダメであるとされています。

前述のパン工場の例ならばなんとなく認められそうですが、A社でパンの商品企画をしていた田中さんがB社のパン工場ではなく、遠方にあるC社の石川県の金沢事務センタで伝票のチェック係をするような出向は怪しいです。(埼玉から転居が必要となるので本人の負担は大きいですし、必然性が無ければ基本的には望ましくないですね)
  • とはいえ
とはいえ、子会社に出向することにより、本社ではなかなか経験できないような組織全体を統括するといった経験を積ませ、いわゆる出世街道にする場合もあります。

但し、いずれにしても出向する人にとっての影響は非常に大きなものとなるので、雇用する側は慎重な運用を心がけたいものです。

また、雇用される側で理不尽な出向命令を受けた場合には専門家に相談するといった選択肢があるという事を心に留めておいてもらえればと思います。

人事で言われる言葉あれこれ

keieimanga at 22:44|PermalinkComments(0)