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異動

2015年04月08日

転籍 | 似た言葉に出向や配置転換がありますが、大違いです

転籍とは、転籍元の会社の雇用契約を終了させ、転籍側の企業で新たに雇用契約を結ぶといったモノになります。

すごく端的に説明すると、会社都合による転職といったイメージになるでしょうか。

似た言葉として配置転換出向がありますが、この転籍はこれらの言葉とは根本的に異なっています。

例えば、配置転換は元の会社に籍を置いたまま、別の部署に行きますが、指揮命令系統は元の会社の中に置かれます。

これに対し出向は、元の会社に籍を置いたまま、別会社の指揮命令系統に組み込まれるものです。

いずれにしても、元の会社の従業員であることに違いがないというのがポイントです。

しかし、転籍となると、元の会社から別会社に籍も移るのです。これを端的に説明して、上の方で会社都合による転職であるといったのです。
  • いろいろ変わります
さて、この転籍ですが、元の会社との雇用関係を解消するモノですので、働く人にとっては大きく色々なことが変化します。

場合によっては待遇も大きく引き下げられるでしょうし(一般的に言ってグループの子会社に転籍するように言われたりするので待遇は下がる可能性が高いです)、場合によっては退職金の算定等にもかかわってくる可能性もあります。

このように、非常に従業員にとって影響が大きいものであるため、従業員が転籍するためには、転籍元、転籍後の会社間の合意のみならず、従業員個人の同意も必要となります。

勝手に転職させるのは、さすがに人事権の行使の範囲を超えていると考えられるのでしょう。また、出向ならば籍が自社のままですので、いずれは戻ってくるのが前提であると考えられるのですが、転籍になると文字通り片道切符である可能性が高いのでその辺も配慮されているのでしょう。

しかし、同意が必要であると言っても、断ることはかなり難しいのが現状だと思います。転籍を断った事を理由に解雇することは難しいといわれていますが、そうはいっても理由など、どうにでもなるというのが現実ですから。

もしあなたが転籍命令を出されて、それに同意したくない場合は、会社と争う争わないは別としても、専門家に相談するという手段があるという事だけは覚えておいてくださいね。

人事で言われる言葉あれこれ

keieimanga at 21:27|PermalinkComments(0)

2015年04月06日

出向 | どのような位置づけの命令であるかは文脈で判断する必要があります

出向とは、ある従業員さんが元の会社の従業員でありながら、別の会社の指揮命令系統に入り、そちらで勤務することを指す言葉です。

元の会社の従業員のままで(籍が残る)、別の会社の指揮命令系統に入る(上司や部下は別の会社の人)といったモノです。

例えば、田中さんが埼玉県にあるパンの商品を企画するA社で会社で製品の企画をしていたとします。この時、田中さんが別会社であるB社の野田工場(千葉県)に、技術担当として赴任したとします。

あくまで田中さんはパンの商品を企画するA社の従業員ですが、実際の仕事はB社のパン製造工場で工場長の指揮命令に従って行うといったモノになります。

この場合、所属はA社のまま、B社で働くといった形になりますよね?こういった状態を指して出向すると呼ぶのです。

このように、出向とは別の会社の指揮命令系統で勤務するといっただけの事なので、ネガティブなイメージが有るかもしれませんが、別に出向という言葉自体にネガティブな意味合いはありません。

これに対し、A社内で商品企画部から製造部である工場に移るのは配置転換と呼ばれます。
  • どのような出向であっても認められるわけではない
とはいえ、「キミは子会社に出向だよ!」などと言われると、なんだか左遷みたいなイメージがあり、若干ではありますがネガティブなイメージが出てきます。

さらに、元の会社に籍があるとはいえ元の会社の指揮命令系統に戻れるかどうかの保証はなく、いわゆる片道切符(行ったっきりで戻れない)である可能性もあります。

そのため、出向命令は人事権の行使であるとされているものの、それを濫用することは許されないとされています。具体的には、業務上の必然性がないにもかかわらず本人にとって不利益な場所に出向させるといった事はダメであるとされています。

前述のパン工場の例ならばなんとなく認められそうですが、A社でパンの商品企画をしていた田中さんがB社のパン工場ではなく、遠方にあるC社の石川県の金沢事務センタで伝票のチェック係をするような出向は怪しいです。(埼玉から転居が必要となるので本人の負担は大きいですし、必然性が無ければ基本的には望ましくないですね)
  • とはいえ
とはいえ、子会社に出向することにより、本社ではなかなか経験できないような組織全体を統括するといった経験を積ませ、いわゆる出世街道にする場合もあります。

但し、いずれにしても出向する人にとっての影響は非常に大きなものとなるので、雇用する側は慎重な運用を心がけたいものです。

また、雇用される側で理不尽な出向命令を受けた場合には専門家に相談するといった選択肢があるという事を心に留めておいてもらえればと思います。

人事で言われる言葉あれこれ

keieimanga at 22:44|PermalinkComments(0)

2015年03月30日

配置転換 | 配置転換は実は組織人の人生を左右する力があるのです

配置転換とは人事異動によって、本人が違う部署に移り違う仕事をする場合などを指す言葉です。違う部署に移る為、結果として転勤を伴う事はあります。

そして、この配置転換は、自社内での異動であるという点に注意が必要です。というか、通常の人事異動では、自社内で別の部署やチームに移るといった形が多いと思いますので、配置転換がいわゆる普通の人事異動のイメージでいても問題ないと思います。

これに対して、籍は自社に置きつつも、別会社で働く『出向』や、 籍自体別会社に移って働く『転籍』といったモノもあります。

こういった人事異動と比較すると、配置転換は『自社内で仕事が変わる』 といったモノになるのですね。
  • 上下の移動には別の言葉が使われます
さて、 会社に残るかどうかといった切り口で配置転換について見てみましたが、上下の移動(つまり偉くなったりするか)といった切り口でみたいと思います。

こちらについては、配置転換した上で昇進昇格する事(場合によっては降格)はあり得ます。しかし、配置転換はこういった昇進・昇格といった上下の動きではなく、部署や仕事が変わるといった横の動きのイメージとなります。
  • やはり就業規則が大切です
さて、 このような配置転換ですが、実際に行うためには就業規則に謳っておくことが必要となります。このように、会社側が何かをしようと考えた際には、就業規則の裏付けがとても大切になるんですね。

また、就業規則で謳えばどんな配置転換であっても認められるというわけではありません。

例えば、合理的な理由がないにもかかわらず(誰かをやめさせるために)不当に閑職に追いやるといった事は争いになれば認められないケースがあります。(とはいえ現実には十分ありえるのですが…)

しかし、基本的には配置転換は業務命令になる為、拒むことは難しいと理解した方がよさそうです。

「人事権と予算の権限は権力の源泉である」などと言われることもあるように、権限の濫用にならない範囲で人事権を行使するだけであっても、大きな権力となります。

もっとも、実際には人事の決定権がないにもかかわらず「○○さんが理不尽な人事をしている」などと矢面に立たされる人もいるので、難しいところです。

いずれにしても、人事と予算の決定権限があるところには、組織で働く人の人生を左右する力があるので、細やかな配慮を求めたいところですね。

人事で言われる言葉あれこれ 

keieimanga at 00:07|PermalinkComments(0)